ダボを活用すれば簡単にネジ穴を隠すことが出来る
今回は天板の取り付けです。
天板は強度が欲しい部分でもあるので、前回やったダボ継ぎではなく、コーススレッドによるネジ止めで接合することにしました。
ただし、ネジ穴が見えてしまうのは不格好なので、ダボをフタ代わりにすることでネジ穴を隠します。
ダボ穴を開ける
まず10mm径のダボ用ドリル(ダボ錐)で6mm程度の深さの穴を開けます。
穴の深さは材の厚みに応じて変えれば良いのですが、今回は天板が25mmだったのであまり深くは開けませんでした。
穴を開けるだけなら一般的な木工用ドリルでも良いのですが、ダボ用ドリルは穴の底がフラットに近くなるので、今回のネジ穴隠しの用途により適していると思います。
ネジ止めする
直径3.8mm、長さ41mmのコーススレッドをダボ穴に打ち込んでネジ止めします。
ダボ穴の底、つまり天板の表面より少し奥でネジ止めすることになります。
ダボでフタをする
ネジ止めした上からダボを打ち込んでネジ穴を隠します。
ダボを打ち込む際には接着剤を塗布して、プラスチックハンマーなどで叩いて打ち込みます。
ボンドはタイトボンド
接着剤は私はタイトボンドを使用しています。
タイトボンドはアンティークの家具屋さんとか、木工屋さんで使われているのをよく見かけます。
タイトボンドは接着力も良いのですが、口の部分(接着剤が出るところ)がとても良くできているんですよね。
口の部分を引っ張るとスライドして開くのですが、一般的な木工ボンドだと、ちゃんとフタを閉めていてもボンドで口が固まってしまったりしがちですが、タイトボンドではそういうことがないので、いつでも気持ちよく使えます。
ダボを切る
打ち込んだダボが完全に乾いたらノコギリでダボの余分なところを切り落とします。
これはダボ切り用のノコギリが千円くらいで売っているのでそれを使います。
私はゼットソーと同じ岡田金属工業所のもの(ライフソー クラフト145)を使っています。
ダボ切り用のノコギリは、アサリが無くて刃がよくしなるので、木材の表面を傷つけることなく、ダボだけを切り落とすことが出来ます。
こんな感じです。
上手く切れた時はペーパー掛けが不要なくらいの仕上がりになります。
まとめ
木工作業でネジ止めすることが良くありますが、今回のようにひと手間加えることで、見た目も美しくなりますね。